全国省エネ推進ネットワーク

Vol.4見れば納得省エネ事例

省エネ事例④
経営課題が省エネにつながり、結果副次的な効果も!

工場で使用している水銀灯の製造終了が経営課題だった会社が、課題解決を模索する中で地域PFに出会って省エネに取り組み始め、その結果エネルギーコスト削減以上の様々な効果も生んだ事例です。

専門家の投資回収シミュレーションにより社内の意思決定を後押し

水銀に関する水俣条約 2021年以降水銀灯の製造終了※一部の水銀を使用した蛍光ランプについても、製造終了の製品あり→今後切り替えが必要

K社さんは創業114年を迎える製茶機械メーカーです。
製茶機械部門では国内で大きな市場シェアを誇っています。

もともと工場内の照明はすべて水銀灯でした。しかし水銀灯の生産終了の流れを受け、今後の対応を考える必要が出てきました。
そこで、地元信金主催の省エネセミナーに参加したところ、地域PFが講師を務めており、支援を受けることになりました。

水銀灯からの切り替えとしてLEDの導入を検討することになりました。
製茶機械はお茶の収穫期に間に合うよう特定の時期に注文が集中し、その時期には省エネどころではなくなってしまうのですが、入れ替えだけで短期間に実施できるLED照明の導入は、業種の特性にマッチしていると思われたのです。

水銀灯・LEDの電気料金を表した棒グラフ

しかし、LED導入には、それなりに予算が必要で、部長会で予算の承認を得なければなりませんでした。

そこで、地域PFの専門家がLED導入の効果を算出し、補助金の申請も含めた具体的な投資回収プランを提示しました。この具体的な数字の根拠が社内の意思決定を後押しし、スムーズに承認を得ることができました。

当初工場だけをLED化する予定だったのですが、最終的には事務所や他の営業所を含む全社をLED化することになりました。

LED導入により生まれた省エネ+αのメリット

LEDを導入したことで、消費エネルギーの削減だけではなく、副次的な効果もたくさんありました。

水銀灯に比べ交換頻度が大きく下がるため、それまで切れた照明をほったらかしにしたり、不安定な足場を組んで取り替えたりしていたことの改善につながり、社員の安全性が高まりました。

照度が増したことにより、夜間の作業で小さなパーツを組み立てる際にも、LED導入後は工場内が明るくなり、安定して作業が行えるようになりました。

工場が明るくなったことのメリットは他にもあり、床のゴミや汚れが目につくようになったため、社員が頻繁に掃除・片づけを行うようになりました。この社内美化は、工場見学に来るお客様にも良い印象を与えることに繋がったのです。また、水銀灯と違ってLED照明はすぐに点灯するため、社員がこまめにスイッチを消すようになったこともメリットのひとつでした。

進む省エネ。次のステップへの展望

LEDはまぶしいのでは、という社員の心配の声もあったため、地域PFのアドバイスとメーカーの協力を得て、様々な照度で事前テストを行い、業務に支障がないことを確認してから交換を進めました。

LED導入のきっかけは水銀灯の生産終了でしたが、高い効果を感じた今、これから建て替えを予定している営業所では最初からLED照明の導入が前提となります。

照明の更新が一段落したため、今後は冷凍冷蔵庫やコンプレッサ、エアコンなどの設備更新について地域PFに相談をしてみる予定だそうです。

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